宇都宮市泉が丘の「アリスファミリーサポート」(宇都宮市泉が丘3)で7月17日、就労継続支援B型事業所の利用者が制作したペーパークイリング作品を集めた展覧会「いつか見た風景」が始まった。
会場では、これまでの創作活動の集大成となる作品に加え、「宇都宮発のクラフトブランド」を目指す新ブランド「La storia(ラ・ストーリア)」を初披露する。同展は昨年に続き2回目。テーマは「いつかどこかで見た景色」「日本らしい景色」「心の中にある景色」の3章で構成。細い紙を一本一本巻いて形づくるペーパークイリングならではの繊細な表現で、この1年間に制作した約20点を展示する。
新ブランドは、「和モダン×抽象×ミニマル」をコンセプトにした紙のアートブランドで、「storia(物語)」には、作品を生み出す作り手への敬意と感謝、作品だけでなく背景にある物語まで届けたいという思いを込めたという。
ブランド化は、これまで寄せられたアイデアや助言を踏まえ、「より多くの人に手に取ってもらえる商品づくり」と販路拡大を目指す新たな挑戦。ペーパークイリングを軸に、外部クリエーターとの連携や異素材との融合にも取り組む。
その第1弾が、那須烏山市の「M's Place」で活動する陶芸家・向山文也さん・ひなたさんとのコラボレーション。ペーパークイリングの模様を陶板に写し取った箸置き(300円)や豆皿(500円)を制作した。利用者が紙の模様を押し付ける工程を担当し、焼成や仕上げは向山さんが手がけた。ペーパークイリングを陶芸に取り入れる試みは初めてで、色とりどりのうわぐすりを施した一点物が並ぶ。会場では、向山さんの陶芸作品約50点も展示販売する。
向山さんは、以前から交流のあった統括管理者・島一嘉さんから「一緒に作品作りができないか」と声をかけられたことをきっかけに参加した。「陶芸や事業所に興味のある方はもちろん、利用者の家族や知人など、多くの人に楽しんでもらえたら」と話す。
会期中は平日限定でペーパークイリング体験ワークショップ(参加費500円)も行う。作品は写真撮影も可能で、「SNSなどを通じて活動の輪を広げたい」という。
開催時間は10時30分~16時。観覧無料。今月26日まで。