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宇都宮マラソン ゴール後に清原地区の郷土料理「船頭鍋」振る舞う

ゴールする選手たち

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 宇都宮マラソン大会が11月17日、清原中央公園(宇都宮市清原工業団地1)と清原工業団地内・周辺道路で開催された。

郷土料理「船頭鍋」

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 主催の宇都宮市スポーツ振興財団によると、当日のランナー参加者数は4573人。一般は、ハーフ、10キロ、5キロ(中学生含む)の3コース、小学生は3キロ、2キロの2コースの合計5コースが設定された。

 この日の宇都宮の最高気温は24度で、11月とは思えない暑さの中、ランナーたちは汗を流しながらゴールを目指した。同園内に設けられたゴール地点付近では、沿道から「ラスト、ファイト」「頑張れ」などの声援が飛び交った。

 応援者を含む来場者数は約1万4000人(同財団調べ)。園内にはステージやグルメブースを設け、キッチンカーやテントが並び、ランナーや応援者たちが飲食や交流を楽しむ姿が見られた。

 ゴールしたランナーには、郷土料理「鬼怒の船頭鍋」が振る舞われた。鬼怒川は、江戸時代に東北地方と江戸を結ぶ物流のルートとして重要な役割を果たし、清原地区は鬼怒川水運の重要な拠点だった。船頭鍋は船頭たちがかつて食べていたといわれる料理で、「鬼怒の船頭鍋保存会」の伴実会長によると、「サケの切り身、鬼怒川周辺の野菜、ほうとうを鶏ガラスープで煮込んで味付けした鍋。サケを使うのは、鬼怒川にサケが遡上していたから」で、早朝6時から5000食分を準備したという。

 2キロコースに親子で参加した荒川聡俊さんは、ゴール後に船頭鍋を味わいながら「昨年も参加した。今年は子どもの体力がついてきて、同じペースで走るのが少し辛くなったが、子どもの成長を感じられてうれしい」と話す。一緒に走った小学3年の巴瑠さんは「ゴールしたら、グルメブースのチュロスを食べたかったから頑張った」と話す。

 東京から参加し、ハーフマラソンを完走した工藤大輝さんは「仕事で宇都宮を訪れる機会が増え、せっかくならと思いエントリーした。宇都宮と一体感を味わいたいと思い、プロバスケットボールチーム『宇都宮ブレックス』のTシャツを着て走ったら、沿道から『ブレックス』と熱い応援をもらえて、とても楽しかった」と振り返る。「自分のような関係人口が増えることで、宇都宮を盛り上げていけたらうれしい」と話す。

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