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宇都宮で刺しゅう作家もぐささんの作品展 時間をかけることの大切さ伝える

ワークショップの様子

ワークショップの様子

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 刺しゅう作家・もぐささんの刺しゅう作品展「biotops(ビオトープス) 糸で描く、生きものが暮らすこと。」が11月9日~24日、カクイチBLD カクイチ実験室(宇都宮市二荒町)で開催された。会場では刺しゅう作品約60点を壁や天井からつるして展示した。

刺しゅう作品

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 もぐささんは文星芸術大学では日本画を専攻し、卒業後はCDジャケットや音楽ライブのグッズなどを制作するイラストレーターとして仕事をしていた。後に子どもが生まれ生活も変化し、衣食住を大切に考えるようになり、目まぐるしく過ぎる消費社会から、「時間をかけることを大切にしたい」と、子どもの頃から裁縫が好きだったこともあり、刺しゅうの世界に入っていった。刺しゅうは独学だと言う。

 もぐささんは「刺しゅうには日本画の空間を生かす技法や柔らかい感じを生かす技法、さらにイラストレーターの経験が生かせる」と話す。

 展示作品には身近な草花や昆虫、二十四節気をモチーフにしたものがあり、それぞれの質感に合ったステッチを用い、さまざまな色の布に表現している。「自然の環」をコンセプトに天然素材を使う。

 11月23日には刺しゅうのワークショップを開き、参加者はもぐささん指導の下、思い思いのデザインで、刺しゅう枠を使ったサシェ作りに取り組んだ。もぐささんは「作品を見て時間を有意義に、ゆっくり過ごすことが悪いことじゃないと感じてもらえたら」と話す。

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