
「今日の造形展2025-令月」が現在、「ギャラリー・イン・ザ・ブルー」(宇都宮市東宿郷3)で開催されている。
会場には、同ギャラリーから個別に声掛けした、阿久津まみさん、井上淳さん、田村良美さん、早崎勝さん、柳川誠恵さんの5人の作品20点を展示している。
阿久津さんは漆を用いて瞬間的なインスピレーションを形にすることを目指したという「瞬間の形」シリーズ、井上さんはテンペラ画、田村さんは染織やノッティングを通し自然の中に息づく昆虫や菌類、早崎さんはさまざまな素材を使ったミクストメディア、柳川さんはシルクスクリーンプリントの技法を使って布への染色をも用いた作品で、それぞれにテーマや表現方法が異なる。
同ギャラリースタッフの菅野友理枝さんは「展示が決まった時点では、それぞれ素材やモチーフが全く違っていて作品の共通点が分からないが、作品を並べていると意外なところから共通点が見え、まとまったハーモニーが生まれる。それが楽しい」と話す。
ウール糸の作品「虫の虫」「ミノムシモビール」を展示している田村さんは「美大卒業後、商品企画やプロダクトデザインをしていたが、ペルシャじゅうたん・キリム・チベタンラグ・緞通(だんつう)などの織物に魅せられた。毛虫でもリアルに表現すると気持ち悪くて駄目だけど、変換してウール糸で作るとかわいらしい」と作品について話す。
営業時間は10時~18時。日曜定休。観覧無料。2月28日まで。