
百人一首ゆかりの地である宇都宮市が7月25日、「百人一首デザイン」の新作マンホールカードの配布を始めた。
マンホールカードは下水道広報プラットホーム(GKP)と自治体が下水道への理解や関心を深めてもらうためのコミュニケーションツールとして発行しているカードで、実際のふたの写真やデザインの由来、設置場所などを紹介している。
同市はこれまで、宇都宮市上下水道局のキャラクター「水道ぼうや」、「ギョーザ」、「ライトライン」と3種のマンホールカードを展開しており、今回は第4弾となる。
今回は、市民に調査した「あなたの好きな百人一首和歌2021」で最も人気を集めた和歌「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」と、その作者である在原業平を描いたマンホールぶたのデザインをカードにし、そのふたの画像は「滴翠(てきすい)美術館」(兵庫県芦屋市)所蔵の日本最古の百人一首かるたを使っている。
初日に「百人一首デザイン」のカードを受け取りに茨城県水戸市から訪れた高信幸男さんは「今日は『ライトライン』と『ギョーザ』のカードも頂いた。これから那須烏山市のマンホールカードをもらいに向かう」と声を弾ませていた。
宇都宮市魅力創造部文化都市推進課文化芸術振興グループの田部井啓介さんは「宇都宮が『百人一首ゆかりの地』であることをもっと知ってもらいたい。和歌の世界に親しんでもらうだけでなく、競技かるたにも関心を持ってもらい、今後開催される『うつのみや百人一首市民大会』への参加にもつながれば」と期待を込める。
配布は、平日8時30分~17時15分=宇都宮市役所12階文化都市推進課、休日9時~17時=宇都宮城址公園清明館(本丸町)。いずれも配布は無料。「百人一首のまち宇都宮まちあるきマップ」も併せて配布している。