生徒自ら学校案内を制作しようと栃木県立宇都宮東高校・付属中学校(宇都宮市石井町)の生徒らが2月8日、宇都宮メディア・アーツ専門学校(大通り1)で制作指導を受けた。
これまでの学校案内は、先生と印刷業者が打ち合わせを行いながらマイナーチェンジを重ねながら制作してきた。生徒が主体となって学校のパンフレットを作るケースは珍しい取り組みだという。
東高側から宇都宮メディア・アーツ専門学校理事長の清水崇司さんに相談。地域の教育機関と連携を強化したいという専門学校の方針と重なり、受け入れを決めた。清水さんは「生徒たちの創造力や主体性を育むだけでなく、実際のデザインプロセスを学ぶ貴重な機会にしてほしいので、すぐに快諾した」と振り返る。
初回は、同高生徒8人と付属中生徒2人が参加した。授業は現役生、OB・OG、教師からの学校イメージをブレーンストーミング。その後、デザインを制作する前に決めなければいけないこと、選択する要素などの説明を受けた。今後、3月に2度の実践指導を重ね、仕上げていく予定。
今回参加した同校2年の武者(むしゃ)和輝さんは「デザインが好きなので参加したが、プロセスの大切さが理解できた。『経済』のように難しいことでも、視覚的にデザインを活用し、面白く伝えられるようになりたい」と意欲を見せる。
東高の吉永政史教頭は「今回参加してくれた生徒の動機はさまざまだが、化学反応が起きて面白い学校案内に仕上がれば。生徒の視点からの新しい学校案内が完成し、これまで知られていない学校の良さがうまく伝われば」と期待を込める。