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片道専用レンタカー「カタレン」 宇都宮~東京間で実証実験

「カタレン」ステッカーを示す小野崎悠介社長

「カタレン」ステッカーを示す小野崎悠介社長

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 宇都宮市内経済の活性化や雇用創出を目的としたスタートアップ支援プログラム「宇都宮アクセラレータープログラム」の採択企業であるパスファインダー(東京都港区)が展開する片道専用レンタカーサービス「カタレン」の実証実験が現在、期間限定で行われている。

宇都宮アクセラレータープログラム2024のバナーの前で、小野崎社長(左)、スタッフの菅原さん

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 カタレンは、レンタカーを乗り捨てる際に発生する追加料金を不要とするサービス。例えば、宇都宮~東京間でレンタカーを乗り捨てると通常1万4,000円ほどの追加料金が発生する。レンタカーを元の場所へ戻すためのコストが発生する課題を「片道移動のニーズ」とマッチングすることで解決し、レンタカー会社とユーザー双方に利益をもたらす新たなビジネスモデルだという。

 今回の実証実験では、「カタレン 宇都宮・東京」のサービスとして、宇都宮市内の温浴施設「ザ・グランドスパ南大門」(宇都宮市今泉3)の駐車場に車両2台を配置。ネット予約を通じて片道利用ができる。利用シーンとして、片道を電車や新幹線で移動し、もう片道をカタレンで移動するスタイルを想定する。

 サービス開始から約1カ月で予約は13件と利用者は多くないものの、同社担当者は「まだ認知が進んでいない宇都宮でこの数字は上々」と評価。特に複数人で利用し料金を割り勘にすることでコストパフォーマンスの高さが実感できるとして、学生や20代の若年層の利用が多いという。

 同社が目指すのは、2030年ごろの自動運転社会における新たな移動の形。「片道利用が可能なレンタカーの仕組みを活用して、乗り捨て後に次の移動手段へスムーズに乗り換えられるシームレスな移動体験の実現を目指している」という。

 今回の実証実験では、中長距離移動でのデータ収集や最適化を通じて、交通システムの再設計を試みる。同社は、自家用車に代わるシェアリングベースのサービスを普及させることで、都市部や街の中心部への自家用車乗り入れ台数を減少させ、必要な車両台数や駐車場を削減。効率的な都市交通環境の構築に貢献することを目標に掲げる。「まずは使ってみてほしい」と小野崎悠介社長。

 宇都宮~東京間の利用料は4,480円~。実証実験は2月28日までを予定。

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