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宇都宮の演劇アトリエで「一人芝居×日本文学」 俳優2人が競演

(左から)「一人芝居×日本文学」に出演の町田カナさんと榊原毅さん

(左から)「一人芝居×日本文学」に出演の町田カナさんと榊原毅さん

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 2人の俳優が、それぞれ日本文学を題材にした一人芝居を演じる企画「一人芝居×日本文学」が12月6日・7日の2日間、演劇アトリエ「アトリエほんまる」(宇都宮市本丸町)で開催される。

「一人芝居×日本文学」の稽古風景1

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 日本文学の中でもよく知られた名作を、2人の俳優が一人芝居として舞台化し、競演する試み。俳優の身体と声のみで、文学作品が持つ世界観を立ち上げる。上演作品は、芥川龍之介の初期代表作で、極限状態の中で揺れる倫理観を描いた「羅生門」と、宮沢賢治の童話的恋愛小説で、美しい自然と孤独な魂の葛藤を描く「土神と狐」の2作品。出演は榊原毅さんと町田カナさん。

 榊原さんは栃木県出身。1997(平成9)年に劇団「三条会」の旗揚げに参加し、現在はフリーとして活動。三条会公演「ひかりごけ」「三人姉妹」、シアターコクーン「禁断の裸体」、Theatre des Annales「従軍中のウィトゲンシュタインが(略)」、鳥の劇場「天使バビロンに来たる」「葵上」など、国内外で幅広く舞台に出演してきた。

 町田カナさんは東京の劇団「reset-N」を経てフリーに。劇団在籍時は中心的俳優として活動し、退団後も多くの舞台に出演。現在は栃木県を拠点にしており、これまでに日仏共同制作「Adagios」、KERA・MAP「青十字」、日韓演劇交流センター「白い桜桃」などに出演している。

 プロデュースはアトリエほんまる支配人の片岡友美子さん。2人の共演のきっかけは、同アトリエで行われている一人芝居フェス「これ以上削れない」。この企画での共演を経て、今回の2人舞台が実現した。

 今回の挑戦について、町田さんは「榊原さんの背中を追いかけ、賢治の光と闇の世界に全身全霊で飛び込む。格闘の末に生まれる演劇的な『奇跡』を共有したい」と話す。

 榊原さんは「これまで自分の演劇を栃木の人に見てもらう機会が少なかったので、今回とても楽しみ。『羅生門』は約10年前に芥川作品の一人芝居を見て以来、いつか自分もやりたいと思っていた作品。多くの人に『一人芝居』の魅力を感じてもらえれば」と来場を呼びかける。

 開演は、6日=17時(終演後に出演者トークあり)、7日=10時30分と15時。料金は、一般=3,200円(前売りは400円引き)、22歳以下=1,000円(要身分証)。

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