ネパール居酒屋「とどろきダイニング」(宇都宮市大通り3)が宇都宮駅西口から宮の橋を渡った田川沿いにオープンして、11月26日で2カ月がたった。
カレーを提供する「とどろこダイニング」店主のギミレ・サントスさん
店主のギミレ・サントスさんが初めて暮らした日本の地が宇都宮だったことから、同市には特別な思いがあるという。2011(平成23)年に来日後、家族のカレー店を手伝いながら調理を学び、宇都宮での飲食勤務や会社設立、スパイスショップ運営、ネパールコミュニティー支援、ネパール語相談員など、食と地域に関わる活動を続けてきた。
店名の「とどろきダイニング」は、サントスさんがかつて居酒屋「とどろき」(茨城県筑西市)で働いた経験に由来する。日本人店主に日本語を楽しく教わりながら交流を深めた思い出を「大切な原点」として心に残しているという。その店で学んだ味が、現在提供しているお好み焼きの発想にもつながっている。「日本らしい響きと『轟(とどろ)き」のイメージも気に入っている」という。
カレーなどのインド・ネパール料理に加え、日本の居酒屋メニューもそろえる同店。1階はカウンター席、2階はテーブル席、個室の計37席を用意する。
メニューは、父のレシピを引き継いだ「ダルカレー」(650円)や「チキンカレー」(800円)などのカレーに加え、お好み焼きをはじめとした居酒屋料理もそろえる。セットメニューには、エベレストにちなむ「8848(ハチハチヨンハチ)セット」や雷の音をモチーフにした「5656(ゴロゴロ)セット」を用意した。
スタッフは全員ネパール出身だが、店内では日本語を積極的に使うよう、徹底しているという。サントスさんは「言葉の壁をつくらず、おいしい料理を囲んで日本人も外国人も自然に楽しめる店にしたい。気軽に立ち寄ってもらえたら」と来店を呼びかける。
営業時間は、11時~15時、17時~23時。