
益子在住の陶芸家・横尾聡さんの作陶展が現在、宇都宮の「M&M デザインワークストチギ」(宇都宮市今泉町)で開催されている。
ゼネコンの元重建設(宇都宮市今泉町)が母体で、新たに住宅、店舗、別荘建築事業「M&M デザインワークストチギ」に事業拡大する中、2023年6月、それまでのショールームを「ギャラリー&コンセプトショップ」へと刷新し、「デザインと伝統工芸」のコンセプトで運営している。
コーディネーターの田仲良江さんは「日本のプロダクトは世界から見ても誇るべき力を持ち、スタイリッシュな空間に伝統工芸を合わせることでさまざまな可能性を秘めている」と話す。ギャラリーには伝統工芸の益子焼や鹿沼組子の照明などを常設で並べている。
2024年11月から、作家の企画展も開催。横尾さんの作品は以前から同ギャラリーで取り扱っていたが展示会としては初開催となる。今回の企画展には釉薬をかけない部分が模様となり、伊羅保(いらぼ)角皿やナッツ鉢、青白磁マグなど約200点の作品を並べる。田仲さんは「シンプルな形でありながら、枠にはまらないところが魅力。日常に使えるところに落とし込んでいるのがいい」と話す。ギャラリーで展示販売しているカップでコーヒーやカフェラテの試飲もできるスペースも設けている。
田仲さんは「宇都宮市内で作家の作品をこれだけたくさん見られる機会はない。今はネットで簡単に買える時代だが、実際に見て、触って、質感、色、技法などのこだわりを感じてほしい」と話す。
開催時間は12時~18時。月曜定休。10月23日まで。