(駐車場で出迎えるオブジェ)
宇都宮動物園(宇都宮市上金井町)が1月28日、「登録博物館」として登録された。
日本動物園水族館協会に加盟している施設では、旭山動物園(北海道旭川市)、日本モンキーセンター(愛知県犬山市)などが登録されているが、民間企業として運営している動物園としては全国初となる。
1951(昭和26)年に制定された博物館法に規定された制度。栃木県内ではこれまで日光二荒山神社宝物館、県立美術館など22施設が登録されている。
2022年の法改正により、2023年4月から新たな博物館登録制度に移行。地方公共団体、財団法人などに限定されていた設置者の条件が国と独立行政法人を除く、あらゆる法人が設置する博物館に拡大されたことから、同園の荒井賢治園長からアプローチ。県教育委員会が要件を満たすとして登録、文化庁から「登録博物館等マーク」の入った証書の交付を受けた。
(文化庁からの証書を手にする荒井園長)
荒井さんは「登録されたことの喜びというより責任の重さを感じる。名実ともに社会教育施設として役割を担っていきたい。今年は4月から3人の学生を新社会人として受け入れ、今後も継続して新卒採用を行い、動物の生態研究の論文も書ける社員を育てていきたい」と意気込む。
登録博物館に対して、「教育や文化の振興だけでなく、地域の活力向上につなげることも役目となり、活動の質もこれまで以上に問われることになる」という。
(子どもから人気のキリン)
荒井さんは「これまでは動物園は『遊びに行く』という場所だったが、将来は動物園に『調べに行く』場所となるよう、楽しさと共に提供していきたい。動物と触れ合い、気付き、感じてもらえる動物園を目指したい」と意気込みを見せる。
(動物と触れ合う様子)
荒井さんは1992(平成4)年3月に宇都宮動物園に入園。前職は証券会社。一番好きな動物はカバ。
(ホワイトタイガー)
開園時間は9時~17時。入園料は、大人=1,600円、子ども=800円。
▼参考リンク
宇都宮動物園
▼住所
宇都宮市上金井町552-2