映画「二宮金次郎」の上映会が2月11日、大谷コネクト(宇都宮市大谷町)で開催される。主催は、とちぎ映画演劇文化協議会。
映画や演劇を通じて栃木県を文化都市にすることを目指して2022年に設立された同協議会。これまで、プロの俳優による舞台公演や映画の上映会、演劇ワークショップなどを行っている。
今回上映する映画「二宮金次郎」は、同協議会の代表で、とちぎ未来大使でもある俳優で脚本家の岩瀬顕子さんが、二宮金次郎が子どもの頃の母・よし役で出演している。監督は映画「島守の塔」の五十嵐匠さん。上演後にはアフタートークも行う。
まきを背負いながら本を読んでいる銅像で知られる二宮金次郎は江戸時代後期の農政家で、貧しい農村を再建し人々を助けた。功績の一つに、栃木県での農村再建など、栃木にゆかりのある人物として知られる。宇都宮で現在「新川」と呼ばれる「宝木用水」の設計はもともと二宮金次郎に依頼したが、病で亡くなった後、弟子の吉良八郎が後を引き継いだことから、「二宮堰(ぜき)」の名が残っている。
映画は二宮金次郎の生涯をつづった作品で、撮影は県内でも行われ、県内からも多くの人がエキストラとして参加。
岩瀬さんは「宇都宮市内での上映は初めてなので、市内の人にぜひ見てほしい。映画や演劇というエンターテインメントの力を借りて、楽しく分かりやすく歴史を知ってもらえたら」と鑑賞を呼びかける。
上映は、10時30分~、14時~の2回。料金は、一般=1,800円、高校生以下=1,000円。