金融や経済に関する知識を競う「全国高校生金融経済クイズ選手権 エコノミクス甲子園」の栃木大会が12月8日、足利銀行本店(宇都宮市桜4)で開催された。
栃木県内から高校生が2人1組で25チーム50人が出場し、全国大会への切符を目指してクイズに挑戦。大会は筆記形式の「第1ラウンド」、早押し形式の「第2ラウンド」を経て、計6チームが決勝ラウンドに進出した。早押しクイズでは経済や金融に関する問題が出題され、不正解時には1回休みとなるため、早さと正確性が勝敗を決めた。
決勝ラウンドでは、昨年優勝した白鴎大学足利高校「白鴎足利」チームが序盤から得点を重ね、着実にボーナスポイントも獲得する安定した展開を見せた。ところが9問目で波乱が起きる。予選1位通過の宇都宮高校「ケマタクント」チームが勝負に出て、高いボーナスポイントを獲得。この結果、最終問題まで勝敗が分からない接戦となったが、「白鴎足利」チームが4ポイント差で逃げ切り、栃木大会2連覇を果たした。
優勝チームのメンバーは白鴎大学足利高校2年の松本脩佑さんと阿部庄汰さん。松本さんは将棋部、阿部さんは科学部に所属しており、大会前から入念な準備を重ねてきたという。2人の強さについて、松本さんは「通学時間が長い中で毎日努力を積み重ねた」と言い、阿部さんは「互いの苦手分野を補い合えた」と話す。
栃木大会を主催した足利銀行の篠原辰裕広報室長は「予想以上に白熱した大会となった。金融リテラシー向上に少しでも貢献できていればうれしい」と話す。
優勝した2人は来年2月、東京で開催される全国大会に栃木代表として出場する。