
宇都宮市を拠点に活動する劇団「ネクスト・ステージ」の公演「花は盛りに」が4月26日・27日の2日間、アトリエほんまる(宇都宮市本丸町)で開催された。
2011(平成23)年、主に栃木県内の中学・高校演劇出身者たちで結成された同劇団。高校演劇に打ち込んできた人たちのその先にあるステージという意味で「劇団Nextstage7-66」と命名。宇都宮市文化会館の座付き劇団としてスタートした。
2016(平成28)年には同館から離れ、「ネクスト・ステージ」に改名。学生時代演劇に打ち込んできた人たちが情熱を傾けられる「魅力的な場」を作っていく劇団として、毎年、公演を行っている。
今回の作品は、劇団旗揚げ当初から関わり、宇都宮女子高校演劇部の顧問を務める岩渕誠さんが書き下ろした。花の盛りを過ぎた夜の公園での時期外れの花見を舞台に、それぞれに問題を抱えた家族と、夜の公園で探し物をする女性の出会いから始まる物語。
それぞれ兄弟を演じる飯山智恵美さん、GARさん、田口雄太さん、穂さんの4人のキャラクター造形と会話で80分の舞台を演出。後半、女性役の星菜さんがライブを披露するシーンでは客席から手拍子も送られた。
今回の公演について、主宰の田口雄太さんは「コメディーの稽古場は殺伐としがちなものだが、今回は終始笑いの絶えない稽古場で、稽古から本番まで本当に楽しく良い雰囲気で進められた。2016(平成28)年から劇団ネクスト・ステージとして、今の形で活動して来年で10年目を迎える。若手劇団から中堅の劇団への変革期でもあり、30代と20代のいいバランスの劇団になってきている。次回作も期待してほしい」と話す。