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日光の「鬼怒川秘宝殿」、年内で閉館へ-33年の歴史に幕

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日光の「鬼怒川秘宝殿」、年内で閉館へ-33年の歴史に幕

「鬼怒川秘宝殿」入口で出迎える、片肌を脱いだ「鬼怒川お龍」

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 栃木県日光の「鬼怒川秘宝殿」(日光市藤原)に現在、年内での閉館を前に見納めをしようという観光客が多く訪れている。

年内で閉館となる「鬼怒川秘宝殿」

 鬼怒川温泉と川治(かわじ)温泉の中間に位置し、近くには日光国立公園に属する景勝地としても知られる龍王峡があるなど、県内でも有数の観光エリアにある同館。1981(昭和56)年に開館し、多くのファンを楽しませてきたが、設備の老朽化などを理由に今月31日17時で閉館し、33年間の歴史に幕を下ろす。

 同館は、江戸時代の性文化を枕絵(春画)や精巧な人形で再現した風俗資料館として知られ、特に展示される人形は、実際に男女の全裸モデルに石こうを塗って型をとるなど、それぞれのポーズがリアルに再現されている。その製作過程も当時のスナップ写真で紹介。ほかに、県内各地の山岳信仰や道祖神などにおける男根形や女陰形のご神体の複製の展示や、地元の「龍王祭」で担がれた「ひょっとこ」「おかめ」、それぞれの「たるみこし」なども展示している。

 同館代表の北山さんは「開館から10年ほどは経営状況も良かったようだが、バブルが崩壊してからはバスで訪れる団体客が少なくなるなど、観光の在り方も変わってしまった」と振り返る。「鬼怒川や川治の温泉街の衰退も激しく、一部には廃虚のようになっている建物が放置されている。そのような中でも地域全体の観光客の受け皿として頑張ってきたつもりだが、設備の維持が困難となり、やむなく閉館することになった」と話す。

 現在、動く仕掛けがある展示の半数以上に不具合があり正常に稼働していないという。「当時、製作したのは東京の業者で、こちらには直せる人がいない。センサーで稼働している展示では部品が調達できず、修理不可能となってしまったものもある。修繕が行き届かないため、入館料も1,800円から1,500円、1,000円と下げてきたが、入館料をもらうのも申し訳ないくらい」と北山さん。

 同館の閉館を知らせる手書きの看板には訪れた客らが寄せ書きを残すなど、惜しむ声も少なくないが、北山さんは「閉館は残念だが、これまで訪れてくれた皆さんに感謝したい」と寂しげに話す。

 北山さんによると、同館閉館によって全国で同様の施設は、熱海の「秘宝館」のみになるという。

 開館時間は10時~16時。閉館までは毎日営業。入場料1,000円。18歳未満は入場不可。

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