買う

創業140年超の「高林堂」が和菓子研究所 工場・店舗・カフェで構成

和菓子を前に和氣社長(左)と和氣副社長

和菓子を前に和氣社長(左)と和氣副社長

  • 2

  •  

 和菓子を製造販売する高林堂が1月24日、高林堂和菓子研究所(宇都宮市宮の内2)をオープンした。

和菓子研究所限定「燻×羹(くんばいかん)」を手にする和氣社長

[広告]

 1885(明治18)年創業の老舗和菓子店。今年で創業140年を迎える同社は約4000平方メールの敷地に立つ商業施設を改修し、店舗を開設。さらに工場を新築した。もともと宇都宮中心部にあった社屋が手狭となり、生産効率と働きやすい環境を求めて移転した。

 店舗は2階建てで、延べ床面積は680平方メートル。1階は前施設のタイヤ専門店を生かした「ガレージ」とくず粉やわらび粉など素材本来の味を追求する「禮(れい)」と名付けた2つの異なるコンセプトを持つカフェをオープン。2階は和菓子教室を開けるスペースを設け、今後、定期的に開催する予定。

 社長の和氣康匡さんは「今回の店舗で一番のお気に入りは『ガレージ』。このコミュニティースペースを使った『農家の人が出店するマルシェ』や『近隣の和菓子店が集うどら焼きフェス』などを楽しみながら構想している」と話す。

 工場は平屋で、延べ床面積約500平方メートル。全ての商品を製造する。和氣さんは「和菓子は鮮度がとても大切で、工場と店舗が直結することが理想と考えていたが、今回やっと実現した」と話す。

 物販コーナーには、看板商品の「かりまん」(162円)をはじめ、燻(いぶ)す製法を取り入れた和菓子研究所限定「燻×羹(くんばいかん)」(1,404円)や高林堂伝統の味「長生羊羹」(1,080円)など、常時約30種類の商品を並べる。

 「かりんとうまんじゅうを手軽に食べてほしい」と思い、2007(平成19)年、かりんとうまんじゅうのパッケージにバーガー袋のアイデアを出したという和氣さんは「今回の研究所は和菓子のエンターテインメントのステージを目指したい。年齢を問わず和菓子を買いに来て、食べて好きになり、小さい子どもが菓子職人に憧れてもらえれば」と期待を込める。

 営業時間は9時~16時30分。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース