「ピーター・パン はじまりを巡って」が現在、うつのみや妖精ミュージアム(宇都宮市馬場通り)で開かれている。
ピーター・パンはスコットランド出身のジェイムズ・マシュー・バリによって書かれた話で、絵本として現代まで親しまれている。同展ではバリが書いた原著の挿絵を紹介する。
見どころは本にアンティークプリントされたイラストで、幼いピーター・パンと白鳥が並んでいるところを描いた「ケンジントン公園のピーター・パン」、ピーター・パンがネバーランドに行くところを描いた「ピーター・パンとウェンディ」などを展示。「ピーター・パンとウェンディ」ではフック船長と戦っている有名なシーンが描かれている。当時の印刷技術で刷られたタッチの異なる挿絵を見ることができる。
「ケンジントン公園のピーター・パン」「ピーター・パンとウェンディ」の挿絵は印刷された後、本に貼り付けてあり、当時、クリスマスなどに贈られたギフトブックタイプだったという。
戯曲「ピーター・パン 大人にならない少年」では冒頭に、ピーター・パンの元ネタになった5人の子どもたちへ宛てて書かれた謝辞があり、これも展示している。
アートサロン内テーマ展担当の八木沢さんは「皆さんが知っているピーター・パンの始まりの物語を、きれいなイラストとともに楽しんでほしい」と観覧を呼びかける。
開館時間は9時~19時。観覧無料。第1月曜休館。11月4日まで。