
栃木県在住の60~80代のシニア劇団「スターライト」の第5回公演「天守物語」が4月20日、宇都宮の小劇場「アトリエほんまる」(宇都宮市本丸町)で行われる。
「いくつになっても舞台に立てるところが宇都宮にも欲しい」と主宰の鵜飼雅子さんが2019年11月、同劇団を旗揚げした。
最初は誰かがそのようなシニア向け劇団を作るのを待っていたが、いつまでたっても劇団ができる様子がなく、「このままでは自分が年を取ってしまう。まだ動けるうちに作ろう」と、「55歳くらいから芝居経験不要」でメンバーを募り、鵜飼さん自ら立ち上げた。
最初は鵜飼さん含め4人のキャストで公演したが、今年は7人で、鵜飼さんは演出・脚色を担当。今回、歌舞伎の演目にもある姫路城五重の天守閣の最上階にすむ異形の者たちと人間が交わる泉鏡花作「天守物語」を上演する。
メンバーは、各自のスケジュールに合わせて「今年は休み」「昨年休んだから今年は参加」と出演は自由。普段は月2回、公演前になると週2回と稽古回数を増やして追い込みをかけている。
鵜飼さんは「見応えのある作品になっている。シニアを応援する意味も込めて見に来てくれたらうれしい」と話す。
開演は11時と14時30分の2回(開場は30分前)。料金は1,000円。