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宇都宮で初の「絵本とわたしの物語展」 絵本の魅力アピール

「絵本とわたしの物語展」の開催をアピールする上野さん

「絵本とわたしの物語展」の開催をアピールする上野さん

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 「絵本」をテーマにした企画展「絵本とわたしの物語展」が2月26日、ライトキューブ宇都宮(宇都宮市宮みらい)で始まった。

「絵本とわたしの物語展」宇都宮実行委員の中尾さん(左)と数又さん

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 同展は、活字文化の振興を目的に1992(平成4)年に開催した「童話-輝く子どもの世界展」、2001(平成13)年の「世界の絵本展」に続く第3弾。今回は「絵本」をモチーフに企画し、2016(平成28)年の横浜での開催を皮切りに全国を巡回。宇都宮での開催は49カ所目で、同市では初の開催となる。

 「子どものもの」と思われがちな「絵本」が、現在では、大人向けの絵本が出版されたり、読み聞かせなどでも活用されたりするなど世代を超えた広がりを見せている。こうしたことから、同展宇都宮実行委員の中尾義信さんは「それぞれの世代で楽しめるよう、約250種600点の絵本をそろえ、展示コーナーは3部構成になっている」と話す。

 第1部の「あなたの知らない絵本の世界」では、大人が楽しめるものや高齢者にも読んでもらいたいものなどを集め、「絵本のイメージが変わるような作品を集めた」という。第2部「よみがえるわたしの物語」では、昭和30年代のお茶の間の風景を再現した展示をするなど工夫を凝らし、第3部「体験・参加コーナー」では、不思議の国のアリスをモチーフにした撮影ポイントや、デジタル技術を使った「花咲かじいさん」の疑似体験コーナーも用意する。

 同会場での特別展として、栃木県那珂川町で絵本の創作活動に取り組んできた「いわむらかずお」さんの「14匹の野ねずみ」などの原画を展示する。「県内で絵本展が開催されるのだから、いわむらさんの作品を展示したいと思い昨年から話を進めていたが、12月に逝去されたことから、急きょ追悼特別展となった」と中尾さん。「子どもから高齢者まで楽しめる展示となっている。ぜひ家族そろって来てほしい」と来場を呼びかける。

 開催時間は10時~20時。入場無料。3月2日まで。

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