宇都宮市立南図書館(宇都宮市雀宮町)で現在、企画展「荒井退造展」が開かれている。
荒井退造は、芳賀郡清原村(現在の宇都宮市清原地区)出身。太平洋戦争末期に沖縄県警察部長を務め、県民の命を守るため県外疎開の推進などに尽力した人物として知られる。
同展は同館とNPO法人「菜の花街道」が共催し、今回で11回目。沖縄戦で犠牲となった人々を追悼する6月23日の「慰霊の日」に合わせて開催している。「慰霊の日」は沖縄県が制定する記念日。
会場では、写真やパネル、新聞記事などの資料を展示するほか、荒井が内務省警保局に宛てた電文なども公開している。今回は、アメリカ軍が撮影した沖縄戦の写真16点を新たに展示。1944(昭和19)年10月から1945(昭和20)年6月にかけて撮影されたもので、同展では初公開となる。
6月28日には、同館サザンクロスホールで報道ドラマ「生きろ!~戦場に残した伝言~」の上映会も開く。同作品は2013(平成25)年に放送された報道ドラマで、「10万人の命を救った」とされる島田叡と、共に県民の疎開に尽力した荒井退造の姿を描いている。
12月には同館ギャラリーで、荒井の生い立ちからたどる総集編展示も予定しているという。
今回初めて企画展に携わった同館スタッフの宮野入桜花さんは「北海道出身の私も、この企画に関わるまで荒井退造を知らなかった。栃木県内でもまだ知らない人は多い。さまざまな見方や意見がある人物だが、人のために行動したことは確か。この企画ができる限り続いてほしい」と話す。
開館時間は9時~21時30分。入館無料。7月12日まで。報道ドラマ「生きろ!~戦場に残した伝言~」上映会は13時30分開場、14時上映開始。入場無料。定員は先着300人。