
毎年55万人の参加者が見込まれる「ふるさと宮まつり」が8月2日・3日の2日間、JR宇都宮駅西口の大通りの一部を「であいとふれあいの広場」と称して開催される。今回が50回目の節目となる。
初回は1976(昭和51)年、宇都宮市制80周年の年に、宇都宮青年会議所の創立10周年記念事業として初めて開催したのが始まり。当初は一度きりの記念事業が市民の意向や関係者の熱意で発展してきた。後に各種団体の代表や宇都宮観光コンベンション協会、宇都宮商工会議所などが加わり、協力し合って運営している。
歴代の実行委員長が考え積み上げてきたスタイルを継承しながら、「これからの時代に合わせたバージョンアップを考えている」という。記念すべき50回目の総括責任者を務める矢古宇弘明さんは「今年は5年に一度の山車が出て、パレードも盛大に行うので50回という歴史を感じてほしい。この後50年続けるには参加者を増やすことが必要で、今回見に来た人が『来年は参加してみたい』と思える宮まつりにしたい」と意気込みを見せる。
両日、上河原交差点~本町交差点間の大通りを全車両進入禁止とし、みこしは2日間で40団体以上が参加する。併せて、2006(平成18)年に「宮っこパレード」が始まり、未就学児も宮まつりに参加できることになり、1000人を超える園児が参加する。最後に、江戸時代の火消しを伝承する「宇都宮鳶(とび)木遣(や)り保存会」が宮まつりの締めを飾る。
矢古宇さんは「宮まつりが開催されることで、『宇都宮の盛り上げに貢献できている』と信じて準備を重ねてきた。宮まつりを通じて人々の交流が生まれ、より良いまちづくりのきっかけになれば」と話す。
開催時間は両日ともに16時~21時。