
文書管理業務を手がける関東インフォメーションマイクロ(宇都宮市野沢町)が6月2日、家庭に眠るアルバムや写真をデジタル化し、提携する寺院で原本を供養するサービス「想(おも)いで供養便」を始める。
カメラやスマホの保存データの消去とは異なり、プリントされた写真やアルバムは処分に困るケースが多いという。同社の五十畑嘉社長は「最近、終活や実家の整理を進める中で、デジタル化してほしいという要望があり、最後にアルバム返却をしようとした際、『アルバムの現物は処分してほしい』と頼まれるケースがあった。思い出の写真なので困ったことが今回のサービスのきっかけ」と話す。
そこで知り合いの慈眼寺(茂木町)の高岡哲也住職に相談したところ、供養した証明書の発行までを含めたサービスに行きついた。アルバム1冊(写真50ページ)のデジタル化と供養サービスで1万1,000円、アルバムに収納されていない写真は基本料770円で、1枚につき132円が加算される仕組み。写真集動画として編集することも可能。
五十畑さんは「アルバムは人生の歩みや家族のつながりを表すもの。これまではB to Bのビジネスが中心だった当社が、B to Cのビジネスを発展させていく中で、このサービスが過去、現在、未来をつなぐ良いきっかけになれば」と期待を込める。