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宇都宮で「栃木県芸術祭・演劇祭」 2団体が朗読と演劇上演

三浦さん(左)と劇団バッカスの出演メンバー

三浦さん(左)と劇団バッカスの出演メンバー

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 「第79回栃木県芸術祭・演劇祭」が11月9日、アトリエ本丸(宇都宮市本丸町)で開催された。

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 同演劇祭は、栃木県演劇協議会が中心となり、県内の劇団や俳優が日頃の成果を発表し、舞台芸術を通して交流を深める場として毎年開催されている。

 今年は2団体が上演した。トップを飾ったのは、三浦礼未さん(テアトロミリアムさん)による朗読「藪の中」。芥川龍之介が描いた平安時代の不可解な事件を題材に、証言の食い違いを通して「真実とは何か」を問いかける作品。三浦さんは「壤晴彦さんの下で習得した6種類の発声法を生かせると感じ、この作品を選んだ。役柄ごとの変化を感じてもらいたかった」と話す。

 続いて、劇団バッカスの「インビジブルハンター」(作・演出=伊佐場武)を上演。人間には見えない存在「インビジブル」と、それに関わるトラブルを解決する者たちの姿を描いたオリジナル作品。伊佐場さんは「会場のサイズもちょうどよく、動きやすい中で演じられた」と振り返り、テンポの良い演技で観客を魅了した。

 両作品を観劇し、自身も演劇活動をしている海野俊一さんは「テアトロミリアムさんの作品は文学作品を読んでみようと思わせてくれた。バッカスの方は、見ると心が明るくなり、それぞれ違った良さがあって良かった」と話していた。

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