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宇都宮ユース邦楽合奏団が定期演奏会 若手邦楽家の育成目指す

昨年の演奏会風景

昨年の演奏会風景

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 宇都宮市を中心に活動する若手の邦楽演奏家から成る「宇都宮ユース邦楽合奏団」の第16回定期演奏会が3月23日、宇都宮市文化会館小ホール(宇都宮市明保野町)で開催される。

練習風景1

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 宇都宮ユース邦楽合奏団は2008(平成20)年、「次世代を担う若手邦楽家の育成」を目的として結成。和楽器(箏・尺八・三味線)の楽器構成では、栃木県内初の合奏団。現在、音楽大学生や卒業生、各学校部活動・放課後活動OBを含め総勢30人で活動している。

 今回は、公益財団法人「うつのみや文化創造財団」と宇都宮市文化協会との協働で、市内の小中学校・盲学校・聾(ろう)学校・特別支援学校で行っている「ふれあい文化教室」を体験した学校から、「もう少し箏(こと)や三味線をやってみたい」という児童・生徒を募集して開いた「チャレンジ邦楽ワークショップ」の参加者も出演。8回のワークショップとリハーサルを経て舞台に上がる。

 当日は、古典曲から23人で演奏する華やかな箏の現代曲、広く知られている曲のメドレーなどを披露。団長の前川智世さんは「江戸時代の曲から令和の曲まで、伝統と次の世代につなぐ演奏会を、ぜひたくさんの人に見てほしい」と呼びかける。

 メンバーの一人で、今年県外の大学に進学する芳田奏太さんは「大学に進学したら、みんなと演奏するのは難しくなり、このメンバーでは最後の演奏になると思うので楽しんで演奏したい。ユース邦楽合奏団はみんなうまいので盛り上がるし、もしミスしてもカバーしてくれる人がいるので楽しんでのびのび演奏できた。このレベルで合奏できる人は他県にはいないと思う」と話す。

 最年少メンバーで小学3年の島津実緒莉さんは「石井小の『こと部』に入っていて、コンサートに出るのは2年目。お箏(こと)が好きでみんなで演奏するのが楽しい。今回は迫力ある演奏を、ぜひ皆さんに見てほしい」と話す。

 顧問で指導に当たる和久文子さんは「こんなに多くの子どもたちが、楽しんで和楽器に向かい合っているのがうれしい。次世代につなぐ意味で心強い」と演奏会に向けて期待を込める。

 当日は賛助出演として尺八奏者で邦楽ゾリスデン・IWASHIYAに所属する福田智久山さんも出演する。

 13時30分開場、14時開演。入場料は、一般=1,000円、高校生以下=500円。全席自由。

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