オリオンACプラザ(宇都宮市江野町)で12月16日~22日、文星芸術大学の学生が主催する企画展「ココロの模様展」が開催された。
企画したのは、同大総合造形専攻・地域文化創生分野3年の関ひかりさん。同展は「ココロ」をテーマに、参加者それぞれの感情を自由に表現した作品を集めた展示となっている。
展示作品は、楽しい気持ちや寂しさ、うれしさ、いらだちなど、日々移ろうさまざまな感情を視覚化したもの。関さんは「感情は天気のように変化していくもの。『雨模様』という言葉があるように、心にも模様があるのではないかと考えた」と企画の背景を語る。「作品を見て、また自分自身でも表現することで、心と向き合ってほしい」という思いを込めたという。
会場には、約60人が制作した約100点の作品が並ぶ。作品は、左側に表現したい感情を絵で描き、右側にそのときの気持ちを言葉で記した構成が特徴。
関さんは「私は絵を描くことも、人と話すことも好き。大学に入って、表現する場が限られていることや、言葉にするのが苦手な人が多いことに気づいた。それはもったいないと感じた。ならば私が企画し、描いてくれた人の思いを言葉にして来場者に伝えることで、描いた人と見る人の架け橋になれるのではと思った」と話す。
会場では「ココロの模様」の作品展示に加え、3Dプリンターで制作したアクセサリーや、授業で制作した仕掛け絵本なども紹介。来場者が画材を使って自分の気持ちを描ける参加型のコーナーも設けた。