栃木県内各地の民話語り団体が一堂に会して行う民話の祭典「とちぎ県民話まつり」が9月18日、宇都宮市文化会館(宇都宮市明保野町)小ホールで開催される。
祭典は、栃木県民話の会連絡協議会が2009(平成21)年の創立から今年で15年目を迎えることを記念し、県民に広く民話を聞いてもらう目的で、初めて企画した。
同協議会は15団体で構成し、メンバーの語り部は個人会員を含め141人。顧問の柏村祐司さんが中心になり、県内各地で活動している民話語りの団体をまとめ創立された。全国的にも、一つにまとまり活動しているのは同協議会だけという。
今回は協議会で活動する15団体と、過去に在籍し、現在も活動を続けている6団体の計21団体が出演。それぞれ昔話や県内外に伝わる伝説、世間話などの民話を語る。
民話の魅力について、同協議会事務局の有岡光枝さんは「話を聞くことでストーリーの中に入っていけること、語り手と聞き手の両方がいないと成り立たないことに、語っていて面白味を感じている」と話す。「言葉だけなので映像が聞き手の頭の中に浮かぶように話すが、聞き手の目を見て話すと相手が相づちを打ちながら聞いてくれるのが楽しい」という。
有岡さんは「次回以降は実行委員会を立ち上げ、毎年開催していきたい。今回の祭典で民話をたくさんの人に楽しんでもらい、語り部の次の世代の担い手にもつなげていきたい」と意欲を見せる。
開催時間は10時~15時。12時から1時間昼休憩を挟み、前半10団体、後半11団体が上演。入場無料。途中入退場も可能。