みずほの森自然公園(宇都宮市西刑部町)で10月26日、ファーマーズマーケット「とちぎの台所」が開催された。主催は栃木オーガニックフェスタ連絡協議会。
2015(平成27)年に「とちぎの縁日」としてスタートし、コロナ禍での中止もあり、今年で10回目となる同イベント。同会運営事務局の三嶋寛子さんは「栃木には安全でおいしい野菜を作っている人たちがたくさんいるのに、なかなか浸透しない現状や販路がないと悩んでいる声を聞き、イベントでたくさんの人に知ってもらいたいと立ち上がり、毎年同じ時期にイベントを開催している」という。
今年は朝から雨が降る中、みそや新米、葉物野菜、調味料などの生産者やキッチンカー、ハンドメード作家のテント約76店舗が並んだ。「生産者と直接話すことができる場所として、新たなつながりやいろいろな価値観の共有が生まれるような場が魅力」と三嶋さんは話す。
三嶋さんは「大きなことはできないけれど、まずは毎年ここにくれば会える農家、買える食材がある。100年後の未来へ子どもたちの体に優しいもの、体と心が喜ぶものを食べてもらいたい。栃木の暮らしを楽しむきっかけとなるようなこのイベントを来年も、よりよい形でお届けできるよう準備を進めたい」と意気込む。