
中秋の名月十五夜の観月会が10月6日、今泉八坂神社(宇都宮市今泉4)で開催され、約200人が月見会を楽しんだ。
同イベントは2019年まで塙田の蒲生神社が会場だったが、コロナ禍での休止を経て2023年から八坂神社で開催されている。
境内の神楽殿では宇都宮市無形文化財指定の「八坂神社太々神楽」の巳(み)年にちなんだ「大蛇の舞」や「二神の舞」「山の神の舞」などの勇壮な舞が披露された。「八坂神社雅楽会」による雅楽は笙(しょう)や竜笛を用いて4曲が披露され、会場に音色を響かせた。
途中、「雲の合間から月が出てきました」とアナウンスがあると会場からはどよめきと歓声が上がった。
宮司の葭田真彦さんは「日本の伝統文化を体験する機会が減ってきた昨今、季節感も味わいながら雅楽や神楽を鑑賞できる機会はとても貴重。来年もまた、月見がてらお越しいただければ」と話す。