
10代が対象のアプリコンテスト「Japan Wagamama Awards」でグランプリに輝いた宇都宮東高付属中3年の佐野帆那(はんな)さんが現在、7月16日~18日(アメリカ時間)にアメリカで行われるマサチューセッツ工科大学主催のサミットで発表するため準備を進めている。
今年2月都内で開かれたコンテストで受賞したのは、毎日の献立を考える悩みを解消するアプリ「ちょクック」。レシートの写真を撮って食数を指定するとAIがレシートから材料を摘出して、材料の無駄なくレシピを考えてくれるもの。「このアプリを使うことで食品ロスを削減し、さらに料理を考える時間を減らして家族と過ごす時間が増え、外出する機会が増えることを願い考えた」という。佐野さんは「母が毎日の献立を考えるのを見て大変そうだと思ったし、自分もレシピが2パターンしかないので、冷蔵庫の中にあるものを見ても何を作って良いか分からない」と話す。
6月8日に行ったアプリ実証実験では主婦、家族連れ、学生など約40人が参加。「女性が多かったが、使ってみたいという男性も駆けつけてくれた」と佐野さん。「AIからのレシピを簡潔に見やすくしてほしい」「レシピのイメージ図などがあればいい」などの意見を踏まえ、現在、アプリの改善に取り組んでいる。
佐野さんは「今までは自分がこうしたいと思うものを作ってきたが、今後は使う人がこのアプリがあって良かったと思ってもらえるものにしていきたい。グランプリ受賞後はアメリカでのプレゼンに向け、週3回、英会話の指導も受けている」と意気込む。
「母の悩みを解消するアプリでもあり、私の世界への挑戦を誰よりも応援してくれた大切な母と一緒にアメリカに行きたい」と佐野さん。アメリカでの発表に向け、8月10日まで、クラウドファンディングで協力を呼びかけている。