
バスケットボールBリーグ「宇都宮ブレックス」が5月19日、日環アリーナ栃木(宇都宮市西川田4)で6185人の観衆が見守る中、準決勝・千葉ジェッツから2勝目を挙げ3季ぶり4度目の決勝進出を決めた。
準決勝初戦となる17日は84-67で快勝したものの、第2戦は54-77で敗れ、第3戦は勢いを取り戻し82-71で制した。昨年はリーグ全体で1位通過したものの、同じカードでまさかの初戦敗退。この悔しさを抱えながら、今年2月にブラスウェル・ケビン監督が急逝し、監督が座っていたコートの座席に置いた遺影が選手を見守った。今回、まさに因縁の対決を制した。
会場の大半はブレックスイエローに染められ、ブレックスは第1クオーター(Q)こそ13-15とリードを許したもの、第2Qでは連続10得点を挙げるなど、終始リードを維持。特にグラント・ジェレット選手はチーム最多となる27得点で3ポイントシュートを5本決める活躍。第3Qで一時20点差をつけていたが、最終第4Qでは一時4点差まで詰め寄られる場面もあったが、決死の守りで反撃をかわした。
会場で観戦していた牧英里さんは「久しぶりの試合観戦に興奮したが、これまで以上に強くなっている。絶対優勝できる。ファイナルの開催時は娘のアメリカでの卒業式に参列するため横浜には見に行けないが、アメリカから応援したい」と興奮気味に話していた。
決勝の相手は西地区1位の琉球キングス。24日から2戦先勝方式で、横浜アリーナを会場に戦う。2021-2022シーズン、同カードの決勝で勝利し優勝を飾っているが、ブレックスは3年ぶり3度目の優勝を目指す。