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宇都宮美術館は「うつのみや文化の森公園」に「森のアトリエ」を開設し、四季を通して自然と親しめる環境でさまざまなワークショップを開いている。今回は、自然物や新聞紙、段ボールなど身近な素材を使い、「森を跳びまわる動物」をテーマにした作品作りに取り組んだ。
講師を務めたのは、大田原市を拠点に活動する彫刻家の市村多眞美さん。参加者は、宇都宮美術館スタッフの案内で園内を散策しながら、作品に使えそうな木の枝や木の実、落ち葉などを集めた。その後、市村さん指導の下、新聞紙や段ボールで土台を形作り、集めた自然素材を自由に組み合わせて、キツネやカブトムシ、トンボ、鳥など、思い思いの動物を制作した。
家族5人で参加した木村智枝子さんは「屋外でこうして作るのは気持ちいい。久しぶりにみんなで自由に作るのは楽しい」と笑顔を見せていた。
同館主任学芸員の小堀修司さんは「宇都宮美術の現在展で市村さんの作品を展示したが、それを見て、『いつか野外でこんなことをやってみたい』と思っていた。実現できてうれしい。素晴らしい動物園ができ、力作ぞろい。やって良かった」と振り返る。
 完成した作品は、周囲の木々につるしたり、緑広がる地面に棒を立てたりして展示。参加者は、それぞれの作品と共に記念撮影を楽しんだ。