がん患者やその家族の支援を目的とするイベント「リレー・フォーライフ・ジャパンとちぎ」が9月14日・15日の2日間、壬生町総合運動公園(壬生町)で開催される。
「がん患者は24時間がんと向き合っている」という思いを共有し、がんサバイバー(患者)、ケアギバー(家族、遺族、支援者)をたたえ、地域社会全体でがん征圧を目指すチャリティー活動で、世界34カ国、2460の地域で開催されている。栃木県では2012(平成24)年に宇都宮城址公園で初めて開催され、2015(平成27)年の4回目からは駐車場のある同会場に移し、今回で12回目を迎える。今年のスローガンは「一歩一歩仲間と今を感じ、ともに進む未来を描こう」。
14日12時に始まり、15日12時までの24時間をチームや、個人で参加して交代で歩くことで、実際に24時間、がんと闘っている人と一緒に挑むことを表明し、がん患者に勇気を与えるイベント。
会場には、ルミナリエと呼ばれる言葉や絵を描いた紙製の灯籠をともすが、ルミナリエは事前に作成するほか、当日参加も可能。栃木大会はこのルミナリエの数が2211基で、全国でも圧倒的に多いことや、参加チームが38チームと年々少しずつ増えていることなどから、イベントを通して緩やかに患者と支援者の輪が広がっている。
事務局の磯直樹さんは「一枚一枚のルミナリエを読ませていただくことで、最も力を与えられる。亡くなった方への思いや、がんと闘う方への応援として書かれたルミナリエを読むことで、自分を奮い立たせるものがあり、原点に戻ることができる大切なイベント」と話す。
昼間はがん啓発のためのイベントやトークショー、音楽やダンスなども開催。参加無料。ルミナリエでの1枚300円の寄付や寄付金なども随時受け付ける。