宇都宮市大谷(おおや)町で8月24日、「第2回大谷夏祭り」が行われた。
日中の最高気温34度の暑さと、強い日差しを浴びながらの開催となった当日。高さ27メートル(88尺8寸8分)の平和観音で知られる大谷公園には、大谷にゆかりのある飲食店や物販など約35店舗のほか屋台が、参道には雑貨やアクセサリーなどの店が軒を連ねた。会場では、西が岡小学校エイサーチームの踊りや「日光さる軍団」の猿まわし、手品などが披露され、訪れた人を楽しませた。
大谷石造りの国登録有形文化財の旧大谷公会堂(1929年建造)を移築復元し、ビジターセンターとして生まれ変わった施設「大谷コネクト」では工作や張り子絵付けなどの手作り体験ワークショップが行われ、夏休み中の親子連れなどが参加した。同敷地内、床一面に大谷石材が敷かれた屋外のエリアでは、よさこいチームをはじめ、沖縄音楽や和太鼓などがパフォーマンスを披露。大谷の文化財を背景にした演出となった。
しかし16時ごろから局地的な大雨に見舞われた。雨はやまず、盆踊りを含む夕方以降のプログラムは中止となった。
大谷商工観光協力会の小堀勇ニさんは「ここには大谷独自のアーティストもいるし、イベント企画運営者や店舗経営者もいる。いろいろな人のアイデアを生かし、『大谷夏祭り』を少しずつパワーアップしていきたい。(天候など)大変なこともあるが、みんなで前に進んでいけたら。これからの大谷も見ていてほしい」と話す。