
宇都宮出身の講談師・神田昌味(まさみ)さんの創作講談独演会「二宮金次郎を語る講談の集い」が8月9日、大谷コネクト(宇都宮市大谷町)で開催される。
神田さんは1989(平成元)年2月、2代目神田山陽さんに入門。高校3年で初高座。入門当初から話題となり数々のテレビ番組で取り上げられ、1999(平成11)年10月には世界で11番目の女性真打ちとなり、現在、日本講談協会の副会長を務める。寄席のほか、「講談をもっと身近に」との思いから、そば店、すし店、うなぎ店などでも講談会を開催。子ども向けの講談会、講談教室を開くなどの活動をしている。
今回の独演会では「二宮金次郎宇都宮物語」「ザ・キンジロウ~金次郎宇宙に行く~」の2演目を披露する。
子どもの頃、大谷の町を自転車で走り回っていたという神田さんは「今回、大谷コネクトで初めての講談会が実現できてうれしい。『二宮金次郎が実は○○だった』と聞いてびっくりの事実を楽しい講談にした。親子や祖父母と孫と家族全員で来場し、終わった後も、講談のこと、金次郎のこと、昌味のことを話してもらえたら」と来場を呼びかける。
今回の独演会の発起人で主催の「純マイ宮おじ」こと山田義治さんは「二宮金次郎と宇都宮の縁を多くの人に知ってもらいたいとの思いで、宇都宮出身の神田昌味師匠に創作講談を作っていただいた。子どもたちに金次郎や講談という日本の伝統芸能に触れてほしい。金次郎が宇都宮で食べた縁の食を『好物詰め合わせ』として用意したので楽しみにしてもらえたら」と呼びかける。
14時開演。入場料は1,000円。参加者には「オリジナル金次郎宇都宮好物詰め合わせ(ナス漬物、甘酒、しょうがみそ漬け、木綿豆腐)」を進呈する。