
「栃木県民の日」である6月15日、「県民の日記念イベント」が栃木県庁で開催され、約3万人が来場した。
40回目となる今年は162のブースが出展。栃木県議会議事堂で行われたステージイベントでは、栃木県警察音楽隊が「ultra soul」など7曲を披露し、来場者を楽しませた。
県庁の敷地内ではコーナーを設け、今年10月3日にリニューアルオープンを控える子ども総合科学館は「空気で遊ぼう」をテーマにサイエンスショーを繰り広げ、子どもたちでにぎわった。会場には、栃木県内各市町のマスコットキャラクター50組、61キャラクターで構成される「とちキャラ―ズ」から28キャラクターが参加し、「とちまるくん体操」「もの送りゲーム」で会場を盛り上げた。
県庁前芝生広場ではとちぎスポーツフェスタシンボルイベントを開催。バトミントンコートと同じ広さで行う4人スポーツ「インディアカ」を実施した栃木インディアカ協会を始めとする19の団体が参加。来場者にスポーツやレクリエーションの体験の場を提供した。「みんなでラジオ体操」のコーナーでは、来場者が全国ラジオ体操連盟指導員や「とちまるくん」と一緒にラジオ体操を楽しんだ。
本館1階では「とちぎナイスハートバザールinけんちょう」をはじめとする出展ブースを設け、栃木の伝統工芸品展では日光彫などの伝統工芸品を展示した。日光東照宮の装飾に用いられる日光彫は、現在ではバッグの持ち手やコースターなど、日用品としても活用されている。伝統工芸日光彫・大島工房3代目の大島永水さんは「イベントを通して日光彫のことを知ってもらえれば。どのように日光彫を生活に取り入れることができるのか、使い方を見てもらいたい」と話していた。
昭和館とその前の広場では、「とちぎ防災・減災フェア」を開催。会場では、災害を疑似体験できるVR防災体験車や消火体験、消防車両との写真撮影などを行った。かっぱやマスクなど非常用グッズ7点セットを来場者に進呈する企画もあり、家族連れの姿が多く見られた。
県危機管理課の吉原彩さんは「日常的に防災の準備をする人は少ない。少しでも災害を身近に感じ、まず『知る』ことから始めてほしい。このイベントを通して県民の皆さんにも防災を自分事に捉え、家庭で準備をしてもらえれば」と呼びかける。