見る・遊ぶ

「宇都宮市民芸術祭邦楽演奏会」 古典から現代曲までを生演奏で

「六段の調」演奏風景

「六段の調」演奏風景

  • 3

  •  

 宇都宮市民芸術祭邦楽演奏会が6月15日、宇都宮市文化会館(宇都宮市明保野町)小ホールで行われた。

[広告]

 日本の古典文化を大切に継承し、栃木県はもとより県外、そして海外へと日本文化を広めていきたいとの思いから活動を続けている。今年で46回目。

 今回は総勢約70人が奏者として参加。合同演奏曲として古典の「六段の調」を箏、三弦、尺八33人で演奏。宇都宮市民芸術祭邦楽部会長の和久文子さんは「『六段の調』は基本でとても大切な曲」と話す。

 古典は「磯千鳥」「臼の声」ほか2曲、現代曲は「夢の輪」「花笠スケルツォ」と合計7曲を演奏した。「花笠スケルツォ」を作曲し、今回この曲で箏の演奏を披露した江戸信吾さんは「スケルツォとは軽快でテンポの良い諧謔(かいぎゃく)曲(軽快でおどけた曲)のことで、全曲通して花笠のメロディーが顔をのぞかせ、弾き手より聴き手を意識して作曲している」と話す。

 小山市から訪れた宇都宮短期大学付属中学2年の植竹恵生さんは「こういう古典音楽に触れる機会がなかなかなかったので、今日は生で聴けて良かった」と振り返る。

 和久さんは「今回は中学1年から大人まで一緒になって演奏し、邦楽の生音の魅力を十分感じられたと思う。450年位前から伝わる日本古来の音色を守りつつ現代に生かし、次世代にもつなげていきたい」と期待を込める。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース