
「第2回假屋崎省吾の世界展」が3月20日、旧篠原家住宅(宇都宮市今泉1)で始まった。
今回の展示は華道歴40周年を迎えた元祖華道家・假屋崎省吾さんによる、「歴史的建築物に挑む」という国の重要文化財と花とのコラボレーション展示の一環。
会場には假屋崎さんの「花から始まるライフスタイルをモットーに、宇都宮に春をお届けしたい」という思いを込めた作品約17点を、建物の1階と2階に展示している。
1895(明治28)年に建てられた現在の「旧篠原家住宅」は、帳場や2間半の床の間、45センチ角11メートルの1階から2階へと続く通し柱などを備え、建造物部門の国の重要文化財に指定されている。篠原家はしょうゆ醸造業や肥料の販売を営んでいた豪商。豪商の姿を現在に伝える建物となっている。「今回のコラボレーションは建物も作品も素晴らしく見えるよう、『融合の美』を狙った展示」だという。
埼玉県から訪れた吉澤彩乃さんは「先生の作品の自由さに引かれて新幹線に乗って娘と来た。昔の建物の素晴らしさがあり、そこに作品が迫ってくる。色使いの意外性もすてき」と話していた。
花々にまつわる話や世間話などの軽いトークを交えながら生ける有料のデモンストレーション&トークショーも、2階大広間で行う。入り口では假屋崎さんオリジナルのグッズ販売とグッズ購入者限定のサイン会も実施。
開催時間は9時~17時(最終入場は16時30分)。入場料は、一般=100円、小・中学生=50円。デモ&トークショー参加料金は500円。3月30日まで。