
フリーアナウンサーの小田島健夫さんと建築家の武井貴志さんの二人展が3月20日から、オリオンACぷらざ(宇都宮市江野町)で開催される。
小田島さんは栃木放送のアナウンサー、放送部長を経て2003(平成15)年に退職。アナウンスアカデミーを創設し代表を務めるほか、栃木県防衛協会副会長、栃木県安全保障協会会長などを務めている。今回は手製の軍艦13隻を展示する。
武井さんは日本大学工学部建築学科卒業後1級建築士取得。建築事務所勤務を経て1990(平成2)年テイクス設計事務所開設。社団法人「栃木県建築士会宇都宮支部」理事を務め、「宇都宮まち並み景観賞」を受賞した実績もある。ジャズプレーヤーとしてうつのみや市民ジャズオーケストラの代表でもある。今回は、スペイン、フランス、フィンランドのヘルシンキ、アメリカなどの旅先や宇都宮のユニオン通りや六道町などの街なかの風景を描いた水彩画30点を展示する。
2人は従来からの友人で、武井さんの絵をSNSで見た小田島さんが、これまで個展を開いたことがないということを聞き、武井さんを誘って展覧会を開く運びになったという。
伯父が戦艦山城の旗艦長で、戦争で亡くなったという小田島さんは「大学時代戦争史が専門で大学の卒業論文にも海軍の成り立ちを書いた。本物と同じように軍艦を作りたいと思い、木から切り出して最初の飛龍は8年かけて作った。今、昔の人たちの思い、日本人の文化や心を感じてほしくて、海の墓標のような祈りを込めて軍艦を作った」と振り返る。
武井さんは「水彩画を描き始めて20年以上になり、いつかまとめて発表したいと考えていたところ旧知の小田島さんに声をかけてもらって今回の二人展が実現した。街の中の風景を見て、光の表現に引かれて描いた絵なので、その光を感じてほしい」と話す。
開場時間は10時~18時。入場無料。3月23日まで。