
自転車ロードレース「宇都宮市ブリッツェン」元選手の鈴木龍さんが3月10日、宇都宮市もみじ通りにコーヒー専門店「PAVEMENT COFFEE(ぺイブメントコーヒー)」をオープンした。
鈴木さんは2015(平成27)年、那須ブラーゼンに所属。後、ブリヂストン・アンカー・サイクリングチームを経て、2018(平成30)年~2020年に「宇都宮ブリッツェン」に選手として活躍した。2018年には「Jプロツアー年間個人総合4位」の実績を持つ。
出身は宮城県仙台市だが、宇都宮の人と人のつながりが好きで、さらには自転車の街として居心地が良いことから、宇都宮への出店を決めたという。ペイブメントは「舗装された道」という意味があり、自転車ロードレースにとって、なくてはならないもの。リオデジャネイロの舗装された道のデザインからロゴマークを考案したという。
2021年に引退し、セカンドキャリアとしてコーヒーの道を究めようと、生産国であり消費国であるブラジルで3カ月間の修業を積んだ。栽培方法や土壌、焙煎(ばいせん)方法などの技術を学んだ。帰国後、宇都宮のコーヒー店で焙煎士として経験を積んだ後、生豆を扱う企業で営業を体験。「焙煎業者に販売する際、クオリティーとコストをしっかりと説明できる能力を身に付けた」という。
店舗面積は約86平方メートルで、席数は11席。モノトーンの色彩にブラジルの知人が描いた絵2点を展示する店内には、鈴木さん「お気に入り」の大型焙煎機を置いた。当面は8種類のコーヒーを提供するが、「将来は食事も提供したい」とも。
鈴木さんは「コーヒーは興味がないという人に飲んでもらい、コーヒーが好きになるきっかけになれば。いずれはコーヒーと言えば『宇都宮』と言われる街にしたい」と意気込む。
営業時間は、7時30分~9時、11時~17時。水曜定休。