ヤクルトサービスセンター御本丸のカフェ&ギャラリー(宇都宮市本丸町)のテラス席周辺で5月27日、植栽されている黒竹(くろちく)の開花が確認された。
ヤクルトサービスセンター御本丸 カフェ&ギャラリーに咲く黒竹2
黒竹の開花は「60~120年に一度」とも言われ、「120年に一度の現象」として知られる希少な自然現象。開花が確認されたのは、2023年9月の開業時にテラス席周辺へ植えられた30本の黒竹のうち10本。定休日の清掃中、スタッフが枝先に見慣れない稲穂状の房が垂れ下がっていることに気付き発見につながった。
当初は「枯れてしまったのでは」と心配する声もあったというが、調べを進める中で、それが黒竹の花であることが判明。日々来店客を迎えてきたテラスの一角で、静かに進んでいた自然の営みにスタッフ一同、驚いたという。
黒竹はイネ科マダケ属の植物で中国原産。1年目は緑色だが、2年目以降に幹が黒褐色へ変化する特徴を持つ。花は花弁を持たず、稲穂のような小穂(しょうすい)から雄しべが垂れ下がる。
竹は地下茎でつながっているため、開花後は一斉に枯死する性質を持つことが知られており、今回の景観も限られた期間しか見られない可能性が高い。
宇都宮ヤクルト販売総務部の増渕傑さんは「店舗は宇都宮城址公園のすぐ南、かつて城の中心部であった『本丸町』に位置することから、この地に流れる和の景観に寄り添うものをという思いから、日本庭園に使われてきた黒竹を選んだ」と話す。
増渕さんは「日常のすぐそばで起きた自然の小さな奇跡として、多くの方に見ていただければ」と来店を呼びかける。
営業時間は10時~18時。