見る・遊ぶ

宇都宮の小劇場で高校演劇上演イベント 県内外3校の演劇部が熱演、交流も

宇都宮南高「演劇タイムリープ」

宇都宮南高「演劇タイムリープ」

  • 3

  •  

 高校演劇作品を小劇場で上演するイベント「第5回ほんまる高校演劇アラカルト」が12月27日・28日の2日間、演劇アトリエ「アトリエほんまる」(宇都宮市本丸町)で開催された。

小山西高「空気を掻き鳴らせ」

[広告]

 同イベントは2019年にスタート。通常は大会形式で上演されることの多い高校演劇を、観客との距離が近い小劇場空間で披露することで、その魅力をより深く伝えるとともに、世代を超えた演劇文化の継続的な交流の場をつくることを目的としている。東京都内で行われていた「高校演劇サミット」をモデルに企画された。

 コロナ禍の影響で、これまで県外校の招聘(しょうへい)は見送られてきたが、今回は群馬県の前橋育英高校を迎え、久しぶりに県外校を交えた開催となった。

 今回上演したのは、演劇部の生徒が1999年の部活動時代にタイムスリップする物語を描いた宇都宮南高の「演劇タイムリープ」、生徒自身が発案した架空の「エアバンド部」を題材に青春群像劇を描いた小山西高の「空気を掻(か)き鳴らせ」、弁論部員の一人語りを全力で演じ切る前橋育英高の「口火きる、パトス」の3作品。それぞれ異なる作風が並び、観客は高校演劇ならではの表現の幅広さを楽しんだ。

 宇都宮南高の松野巡さんは「大会で一度上演した作品を、小さな劇場向けに台本や演出を作り直すのは難しかったが、部員全員で団結して楽しめた。普段とは違う世代の人に見てもらえたのも新鮮だった。1999年という時代設定が、当時を知る人に刺さったのでは」と振り返る。

 小山西高の手塚心海さんは「これまで観客として見ていたイベントに出演できてうれしかった。大会では悔しい思いもあったが、もう一度上演する機会が得られ、部内のモチベーションにもつながった」と話す。

 前橋育英高の金古優晴さんは「栃木から声をかけてもらい驚いた。小劇場での上演は初めてで、動線や距離感など試行錯誤の連続だったが、他校との交流も含めて、来て本当に良かった」と笑顔を見せる。

 28日の公演前には、出場校の生徒を対象に、宇都宮出身の舞台俳優で「口火きる、パトス」の初演を演じたコロブチカさんによるワークショップも実施。プロの俳優との質疑応答を通じて、生徒たちは演劇への理解を深める時間を過ごした。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース