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宇都宮出身84年ぶり関取・若ノ勝栄道関、地元で化粧まわし贈呈式

化粧まわしの前に立つ(左から)若ノ勝関と菅谷さん

化粧まわしの前に立つ(左から)若ノ勝関と菅谷さん

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 宇都宮出身力士として84年ぶりの関取誕生となった常盤山部屋の若ノ勝栄道(本名=竹田章一郎)関の化粧まわし贈呈式が12月20日、菅井皮膚科パークサイドクリニック(宇都宮市元今泉6)で行われた。

若ノ勝栄道関の化粧まわし贈呈式であいさつする菅谷さん

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 若ノ勝関は2003(平成15)年8月22日生まれの22歳。小学校で相撲を始め、実家近くの中学校に相撲部がなかったことから、約1時間かけて大田原市立若草中学校に通い競技を続けた。2019年、当時の千賀ノ浦部屋(後の常盤山部屋)への出稽古で貴景勝に憧れを抱き、埼玉栄高校へ進学。卒業見込みとなる2022年1月場所から、貴景勝の内弟子として常盤山部屋に入門し、初土俵を踏んだ。

 しこ名の「若」は師匠・隆三杉の師匠である若乃花から、「勝」は同部屋の貴景勝、隆の勝に由来する。2025年1月場所で勝ち越し十両昇進を決めた。宇都宮市出身力士としては84年ぶりの関取誕生となった。

 今回贈られた化粧まわしは九州場所に完成が間に合わず、未完成の状態で土俵入りに臨んでいたもの。未完成ながら同場所で勝ち越しを達成し、完成品となった化粧まわしが改めて披露された。

 化粧まわしの原案を手がけたのは、医療法人すばる会理事長で菅井皮膚科パークサイドクリニック院長、若ノ勝後援会「浅勝會」副会長を務める菅井順一さん。若ノ勝関が幼少期から皮膚が弱く、同院に通院していたことが縁となり、後援関係につながったという。菅井さんは「相撲は日本の国技。白地に黒の富士山のシルエット、赤い日の丸をイメージして原案を作成した」と説明する。

 若ノ勝関は初めてデザインを見た際、「シンプルでかっこいい」と感じたという。化粧まわしの縁については、金星にあやかって金色を選ぶ力士が多い中、「金星より白星にこだわりたい」との思いから光沢のある白(シルバー)を選んだ。

 贈呈式には県議、市議らの来賓や関係者約30人が出席。菅井さんは「心技体のバランスよく成長し、私たちの夢をかなえてほしい。けがなく、すてきな力士になってもらえれば」と期待を込める。

 若ノ勝関は「応援してもらえて本当にうれしい。まずは幕内昇進に集中し、早く多くの市民にこの立派な化粧まわしを見てもらえるよう頑張りたい」と意気込みを見せた。

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