複合施設「大谷グランドセンター」(宇都宮市大谷町)が12月12日、大谷石の産地として知られる地域にプレオープンした。
同施設は、昭和期に「山本園大谷グランドセンター」として食事処や大浴場を備え親しまれてきたが、閉店後は約30年間にわたり廃虚となっていた採石地エリア。宇都宮の井上総合印刷(岩曽町)が建物を取得し、構想から約4年をかけてリノベーションした。大谷石を五感で体験できる空間が誕生し、地元住民に加え県外からの来訪者も呼び込む新たな拠点。施設面積は1階・2階合わせて約820平方メートル。
かつて浴場だった1階のアートスペースには、グラフィックアーティストのYOSHIROTTENさんの音と映像を融合させた初の常設展示を行う。大きく3つの展示室で構成している。2階には、栃木県出身のシェフとパティシエが手がけるレストランとパティスリー、カフェを備える。
入場チケットは、入館とアートスペース鑑賞がセットになった「グランドパス」と、入館のみの「入館パス」の2種類を用意。12月12日~25日のプレオープン期間中は、オンラインでの日付指定チケットのみを販売する。いずれのチケットにも、2階のレストラン、パティスリー、カフェで利用できるドリンクチケットが付く。
井上総合印刷地域デザイン事業部長の宮本誠さんは「新しい息吹が吹き込まれた大谷の魅力を、たっぷり味わってもらえる場所になる。ぜひ足を運んでほしい」と話す。
営業時間は10時~17時。火曜休館。入館料(入館パス)は、大人(18歳以上)・中学生以上=500円、小学生以下=無料。入場料(グランドパス・事前販売)は、同=1,500円、同=1,300円、同=無料。同(グランドパス・当日販売)は、同=1,800円、同=1,300円、同=無料。プレオープンは12月25日まで。グランドオープンは1月5日。