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宇都宮で演劇ワークショップ 10~70代が参加、劇作家・演出家が始動

講師を務めた横山さん

講師を務めた横山さん

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 栃木県総合文化センター(宇都宮市本町)で8月10日、劇作家・演出家の横山拓也さんによる演劇ワークショップが開かれた。10~70代の17人が参加し、初心者から経験者、演劇指導者まで幅広い層が集まった。

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 横山さんは演劇ユニット「iaku(いあく)」主宰で、2024年に第27回鶴屋南北戯曲賞、2025年に第59回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。10月25日には同施設で自身作・演出、南果歩さんと平田満さんがきょうだい役を演じ、後継者問題で揺れる家族を描く舞台「ハハキのアミュレット」を上演する。

 この日のワークショップは初対面同士でも打ち解けられ、個々の考え方の違いを体感できるカードゲームで始まった。横山さんが書いた会話劇の台本を使い、関係性や設定、動作を段階的に組み入れながら2人1組で演じた。

 「演劇に興味を持ち、演じる楽しさを知ってほしいと思いワークショップを開いている。今日は、それぞれの個性が出ていて、楽しそうに私の台本を読んでくれているのがうれしい。参加者が人に笑ってもらう体験もでき、いい場になったと思う」と横山さん。

 参加者の一人で宇都宮の劇団に入っている小澤浩美さんは「初めて会う人と演じ、刺激を受け、勉強になった」と振り返る。

 公益財団法人「とちぎ未来づくり財団」栃木県総合文化センターの野中正知館長は「演劇は心に響き、一人一人考えることができるもの。コロナ禍で文化活動は大きな打撃を受け、子どもたちが演劇を見る機会が減ったと思う。壊れたものを再構築して今後も継続的に県民に提供し、次世代へつなげていかなければ」と意欲を示す。

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