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JICA海外協力隊員助産師の小澤紗季さん、出発前に宇都宮市長を表敬訪問

佐藤栄一市長(右)と小澤紗季さん

佐藤栄一市長(右)と小澤紗季さん

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 JICA(国際協力機構)海外協力隊員で宇都宮出身の助産師をしていた小澤紗季さんが4月10日、 派遣国に出発するに当たり、出国前のあいさつのため佐藤栄一市長を表敬訪問した。

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 大学時代から地域医療に関わりたいと考えていた小澤さん。大学時代に訪れたモンゴルでは出産時、母子の健康が保てず、救える命が救えない現実を目の当たりにした経験もあるという。

 卒業後は産科、新生児集中治療室(NICU)で勤務。「平和といわれる日本でも高齢出産のリスクや中絶、児童虐待などいろいろ問題があり、『元気に健やかに育つということは尊いこと』」と小澤さんは話す。

 今月22日に出国し2027年4月まで、ニカラグアのグラナダ県グラナダ市に派遣され、青少年へのリプロダクティブヘルス(性と生殖に関する健康)支援や若年妊婦ピアサークル(境遇などが同じ仲間の集まり)の活動、カサ・マテルナ(お産を待つ家)に入居する妊婦産前産後の母子を支援する。さらに日本の歌やかな文字の美しさ、文化のPRに加え、地域で課題となっているテーマに取り組む。

 佐藤市長は、出産にまつわる話や宇都宮市の女性の健康についての取り組み、百人一首などの文化についての話をした後、「覚悟の上だと思うが、実際行ってみると違うこともある。自分の志を実現し、無事に帰ってきてほしい」と激励した。

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