
栃木トヨタ自動車(宇都宮市横田町)が3月1日、同社が運営する地域コミュニティー施設「ミナテラスとちぎ」(インターパーク6)で「はたらくクルマ展 2025」を開催した。
4回目となる今回は、警察や自衛隊の車両展示のほか、油圧ショベルの操作体験や高所作業車の乗車体験などを行い、家族連れを中心に6000人が来場した。
「子どもたちに仕事を知ってもらうきっかけを作りたい」という思いから始めたイベントで、年々参加団体が増えているという。初回は自社の車両展示のみだったが、次第に警察や消防、自衛隊、運送業者などが加わり、今回は宇都宮市大谷振興室も参加。展示するだけでなく、より楽しんでもらえるようにと、各団体が工夫を凝らすようになったという。
会場では、パトカーや白バイの前で記念撮影を楽しむ親子の姿が多く見られたほか、油圧ショベルの操作を体験する子どもたちの姿もあった。大谷地区で運行している電気自動車「グリーンスローモビリティー」も特別参加し、乗車体験を行った。
「学校の授業で『まちたんけん』 に行ったときに白バイを見たことはあるけど、触ったり乗ったりするのは初めて」と話すのは小学2年の山根千佳さん。白バイのシートに座るほか、高所作業車の乗車体験には家族4人で参加したという。父親の卓也さんは「街なかで見かけることはあっても、子どもが実際に触れたり乗ったりできる機会は少ないので、貴重な体験になった」と振り返る。
「ミナテラスとちぎ」チーフマネジャーの物井真佐美さんは「回を重ねるごとに来場者が増え、関心の高まりを感じている。子どもたちが実際に触れたり体験したりすることで、新しい発見や学びにつながれば。今後も楽しさと学びを提供できる場にしていきたい」と話す。