
公益財団法人「グリーントラストうつのみや」が3月8日、海道小北樹林地(宇都宮市海道町)でジャガイモの種芋植え付け体験を行った。
1990(平成2)年、身近な緑の減少に危機感を持つ市民が中心となって市民組織「グリーントラストうつのみや市民会議」を設立。市民会議の活動を通して、緑の環境を市民自らの手で守ろうという機運が高まり、さらに多くの市民の参加による市民運動として,永続的かつ安定的にグリーントラスト運動を進めるため、市民会議」を母体として1991(平成3)年、公益財団法人化した。
現在、グリーントラスト運動に賛同する多くの会員の支えにより、市内4カ所の保全緑地で、各ボランティアグループが保全活動を行っており、その活動により市街地に残された貴重な緑が守られている。その一つが「海道小北樹林地」。
今回の参加者は一般から募ったが、定員以上の応募がある人気ぶりで、キャンセル待ちとなった。この日は9組25人が参加し、7月12日に収穫体験を行う予定。今後、サツマイモの植え付け体験も予定している。
1つの種芋を3つ程度に切り、水分があるため灰を塗る。その後、畑に移動し、30センチ間隔で植え付け作業を約1時間行った。
体験作業に参加していた4歳の米澤篤哉君は「ジャガイモを植えるのがとても楽しかった。大きく育ったジャガイモを収穫して、フライドポテトにしてもらって早く食べたい」と話していた。
参加者はその後、活動している林の中に入り、自然に植生する植物を見学。林の南側に隣接する小学校の大場賢治校長は「全学年の児童がこの林を使っている。他の学校にはないこの学校の特色の一つなので、児童たちは自然体験をしながら、自然の大切さを学んでほしい」と期待を込める。
ボランティア団体「海道の林づくりを楽しむ会」の坂本昭夫会長は「今回の体験は、これまでにない反響ぶりでうれしい。体験を通じて活動を理解し、一緒に活動する人たちが増えれば」と期待を込める。
毎月第2・4土曜日の午前中に活動している。