「劇団らくりん座」の公演が5月17日、田原コミュニティプラザ(宇都宮市上田原町)多目的ホールで開催された。河内図書館開館40周年記念事業と宇都宮市市制130周年記念事業の一環。
公演を行ったのは、創立75周年を迎えた一般社団法人「日本教育演劇道場」(那須塩原市)が運営する「劇団らくりん座」。1952(昭和27)年に設立され、栃木県北部・那須野が原のクヌギ林を拠点に、「子どもたちに芸術を通して心の教育を」という理念の下で活動を続けてきた。現在は栃木県内を中心に全国で学校公演などを行っている。
当日は「かけっこ」と「三びきのヤギのおはなし」の2作品を上演。親子連れを中心に約270人が来場した。
最初の演目「かけっこ」では、うさぎやねずみ役の俳優が舞台だけでなく客席近くも駆け回り、会場を盛り上げた。劇中では子どもたちが「ねずみ体操」を一緒に踊る場面もあり、参加型の演出に歓声が上がった。続く「三びきのヤギのおはなし」では、SE(効果音)を使わず、生演奏のみで物語を展開。マンドリンやリコーダー、バスマリンバ、東南アジアの木の実で作られた楽器などを用い、俳優たちが演奏と歌を披露した。
劇中では、なぞなぞに答える子どもたちの声や、登場人物の「ずるい」という行動に反応する声も飛び交い、客席と舞台が一体となった空間が広がった。
男児3人と来場した室谷瑞恵さんは「インターネットが身近な時代で、子どもたちはゲームやSNSに触れる機会が多い。生の劇を見ることで、人から伝わる熱量や驚き、心を感じることができ、情緒豊かに育つと思う。この機会に参加できて良かった。これからも子どもたちに、こうした舞台を見せたい」と話していた。
同劇団主宰の大河内真由美さんは「小さな子どもたちの反応も良く、親子で楽しんでもらえたと思う。たくさんのお客さまに来場いただき、温かい雰囲気の中で良い公演になった」と振り返る。