企業の人材確保や職場環境づくりをテーマにしたセミナーが1月16日、宇都宮の「ミライト一条」(宇都宮市一条1)で開催された。主催は宇都宮市商工振興課と宇都宮市女性活躍推進課男女共同参画推進センター「アコール」。
講師はあしぎん総合研究所主任研究員の野内比佐子さんが務め、市内企業の経営者や人事担当者ら22人が参加した。同セミナーは全2回で構成する連続講座の2回目。人手不足に悩む企業が、女性活躍やダイバーシティー推進にどのように取り組めばいいか分からないという課題を共有し、「選ばれる企業」「誰もが働きやすい職場づくり」について理解を深めることを目的に企画した。
今回は、女性活躍推進法の改正を踏まえ、「なぜ今、企業として女性活躍に取り組む必要があるのか」を中心に解説。野内さんは「採用や人材定着のためには企業イメージの向上が重要であり、そのための取り組みを社内外に向けて継続的に発信していく必要がある」「情報発信は一度きりではなく、積み重ねることで企業の力になる」と話した。
採用活動については、学生が企業ホームページを通じて職場環境や制度を詳しく調べている現状に触れ、掲載内容の重要性を説明。法令により公表が義務付けられている数値が思わしくない場合でも、その背景や改善に向けた取り組みを丁寧に説明する姿勢が求められるという。
「社外への情報発信は、社内での決裁や共有のプロセスを通じて取り組み自体の認知度を高め、結果として社内改革につながる効果があるとも説明。地方企業の幹部が研修に参加する意義についての調査データを紹介したほか、メンターやロールモデルは必ずしも社内に求める必要はなく、社外に見つける選択肢もある」と述べた。
参加した20代女性は「野内さんの話を聞きたいと思い参加した。グループワークを通じて、他の企業も同じような悩みを抱えていることが分かった」と振り返る。「女性活躍推進法への対応が今年4月に迫っていることは認識していたが、話を聞き、改めて対応が遅れていたと感じた。人手不足の中で人材を定着させるためには、女性活躍が不可欠だと理解できた。来年も同様の機会があれば参加したい」と話していた。