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「発酵フェスタ」初開催へ 栃木の風土を生かした発酵の魅力発信

「食と暮らしと」(向かって左)石坂季子さんと熊倉恵子さん

「食と暮らしと」(向かって左)石坂季子さんと熊倉恵子さん

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 オール栃木県産で日本古来の食文化「発酵食」を楽しんでもらおうと「発酵フェスタ」が11月10日、大谷コネクト(宇都宮市大谷町)で開催される。

出店者画像1

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 ジャンルを超え発酵食品を一堂に集めた発酵イベントは栃木県内初。県内の生産者・企業・店舗・グループが24ブースに27店舗を展開する。「先人の知恵と地域の宝を受け継ぎつつ、新しい感覚や情報を取り入れ、新しい時代に寄り添った心と体に優しい食と暮らしを提案しよう」と初開催する。

 当日は、酒類、チーズなどの乳製品、発酵調味料、納豆、漬物、紅茶葉、発酵食を使った加工品など、栃木県ならではの発酵食品の販売と飲食提供を行う。市内大谷地区で生産された米で作った日本酒や甘酒などの希少な品も登場予定。県内の女性農業者「とちぎ農業女子」や、普段イベントに出店しない店も参加する。

 店と同じ材料で作る発酵調味料ワークショップは3種類を用意。「手づくりしょうゆ」(参加費3,000円)は完全予約制で、申し込みは10月31日まで受け付ける。予約優先で参加できる「万能酒かす床」「コチュジャン」(同1,000円)もある。いずれも定員は10~15人で、午前と午後の2回行う。

 主催する「食と暮らしと」の発起人で代表の石坂季子さんは「ワークショップは包丁も火も使わない。混ぜるだけで簡単なので、小さなお子さまにも参加してほしい。自分で作れば一層おいしく感じる。発酵食に関心を持つきっかけにしてもらえたら」と呼びかける。

 同会会員の熊倉恵子さんは「発酵食をはじめ、日本に元々ある食文化、季節感を大切にした暮らしを次世代に伝えていきたい」と話す。

 2人は「いずれの出店者も既製品を使わず一から作っている。プライドを持って営んでいる店同士でつながってほしい。栃木が誇る発酵食はまだまだあるので、今回のフェスタが次につながるようなイベントになれば」と意気込む。

 開催時間は10時~15時30分。入場無料。雨天決行。

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